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日記だとか文学音楽に関してだとか創作物の断片だとかです。
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夜の女王のアリア(Koenigin der Nacht)
「夜の女王のアリア」の話をしよう。

モーツアルトのオペラ「魔笛」中で最もドラマティックに歌われるこの歌は、憎い男を殺せと娘に命じる母親=「夜の女王」のもの。正確には「復讐の炎は地獄のように燃え」というアリアで(ちなみに「アリア」とは「オペラにおける独唱曲」のこと、多分)、しかしそのような内容の曲に、モーツアルトはとんでもなく美しいメロディーをつけたのである。

この曲以外にも「魔笛」は素晴らしいメロディーばかりを含んでおり、わたしはこのオペラをいつ観ても、約3時間という上演時間があっという間に感じられるほど、飽きることなくわくわくしっぱなしなのであるが、この曲は悲しさにおいて群を抜いている。

 『復讐の炎は地獄のように燃え』

  地獄の復讐にこの胸は燃える、
  死と絶望の炎がわが身を焼き尽くす。

  おまえがザラストロに死の苦しみを与えないならば、
  もう親でもなければ子でもない。
  おまえとの縁は永遠に切れ、おまえは見捨てられるのだ。

  おまえがザラストロの息の根を止めなければ、
  親子の絆はすべて砕かれるのだ。
  聞け、復讐の神々よ! この母の呪いを!



You tubeにあがっている夜の女王のアリアの中では、このエレーナ・モシュクのものが好きで、良く聴く。

これ、なんといっても映像が良い。やっぱりオペラは映像つきでないと。この映像は、エレーナの迫力あるお顔、失礼、迫力あるのは表情ですね、が、しっかり捉えられていて良い。横で怯えているパミーナ(娘)役の女の子もなんかかわいいし。

もちろん良いのはお顔、失礼、映像だけじゃなくて、その歌である。0分49秒から何度も出てくる、F(ファ)というとんでもない高音の、音色と音程のよさ。2分26秒からの、H�rt!(聞け!)の3連発の表情の強さ。そしてラストを歌い上げ、舞台の去り方までかっこいい(怖い女王的な感じで)。これまで色々な方の「夜の女王」を観てきたけれど、これは完成度高いです。たった3分の曲なので、ぜひ聴いてみてください。

11/16 追記
ほんのこれだけの文章の中に、「とんでもなく良い」「とんでもなく美しい」「とんでもない高音」と、3回も「とんでもない」が出てきていることに気づいた。自分の語彙力の低さに絶望している。

JUGEMテーマ:音楽
| なつき | 音楽よもやま | 22:16 | comments(2) | trackbacks(0) |
試しに
ショパンとスクリャービン(初期〜「幻想曲」ロ短調まで)聴いてみたけど駄目。今はこんな甘くてゴージャスな音楽受け入れられないー。いや、それが悪いとか嫌いっていうんじゃなくて、今は無理。体力と精神力と余裕が足りない。

もっとソリッドなのがいいのー、静かでつめたい空気の中に、放たれた音符の跡が100年たってもそのまま残ってるみたいな、そんな音楽が聴きたいのー。グールドのバッハのその揺るぎなさの前で、わたしはいろいろなものを捨てて安心してからっぽになる。

とはいうものの、スクリャービン「幻想曲」の再現部、第二主題(←耳で聴いて適当に言っているだけなので、違っている可能性大です。違ってたら教えてください)は、やはり心が動かされる。全体的に、必要以上にゴージャスで、かつ救いがたくロマン主義的で、っていう曲なのですが、この部分はいつ聴いても、なんだか、階段を一段上ったら視界がぱぁーってひらけて、それまで見たことのなかった景色を目にできた、みたいな、そんな気持ちにさせられる。
| なつき | 音楽よもやま | 12:20 | comments(9) | trackbacks(0) |
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